ねこのつれづれ

猫と暮らす日々の雑感

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還らぬもの 2

エマの食べる量が減り 痩せてしまい
夫がまた必死に給餌を始めた

病院へ行き その帰り
ぼんちゃんの保護主さんがエマの姉妹を預かってくれた
このコ達でさえまだまだ手がかかるのに
私達がエマに専念できるようにと

病院では ここまで一匹も死なせずによく頑張ったねと

二匹を置いていくとき エマにお別れをさせようとしてやめた
今生の別れみたいにはしたくないし
二匹がまだもらわれないうちにエマも元気になればまた一緒にいられるし
という希望のようなものを捨てたくなかったからだけれど
その一方で このコはウチの子になるんだろうな
なんてウキウキと愚かな期待もしていた
少なくとも二匹は一緒にもらってもらえることを疑いもしていなかった
手放さなければならないのだからあまり情が移らないようにと思っていたのに





なんで死なせてしまったんだろうと思うと情けなくて仕方がない





泣いても叫んでも 私の寿命と引き換えにしてほしいと神様に祈っても
エマの短い手足はやけに長くまっすぐ伸びていて
体の中から何か大事なものが抜けてしまったように見えた
すがる思いで深夜の病院に駆け込んだけれど 何の為す術もなく

それでもまだエマの体は温かかった
それは単に私が抱いているからだと認めたくなかった

夫と二人 ボロボロ泣きじゃくりながら帰ってきた

小さな木箱にエマを横たえ
お花の代わりに手揉み茶と
夫と私の髪を一房ずつ入れ
そしてポワポワだったエマの毛を少しもらった



魂を半分持っていかれてしまったようで
虚ろな日々が過ぎていった
お世話になった方々への報告とエマを荼毘に付す手続きはすべて夫がしてくれた
私はといえば、プログラムされたルーティンワークだけを
淡々とこなす人形と化していて
あとはただただ泣いてばかりだった
嗚咽ってこういうものなのだと初めて知った
夫の方が辛かっただろうに



私たちの住む自治体は 家のコもノラのコも荼毘に付してくれる
飼い主のいない猫に対する対応はまるっきりだけれど
まぶたを腫らして涙でぐちゃぐちゃの顔の二人に係の人は優しかった
命に直に接する人だからだろうか
いや 全く違う人達もいる

おチビはいっちょまえに自分だけで荼毘に付してもらい
それでもチビ過ぎてあまり残らなかった小さい小さい骨を二人で拾った

お墓は作らなかった
いつか猫たちが皆逝ってしまい 私が最後になったら
夫と猫たちを一緒にする
もし私が先ならば私と一緒にと頼んである
だからエマのお骨は今も家にある
もし万が一猫たちがいたずらしてひっくり返すようなことがあっても
それはそれでそういうものだから怒らずにいようねと話してある

還らぬもの 1

子猫を拾った
真夜中 小さな小さな箱に入ったさらにもっと小さな三匹
何で濡れていたのか 何で汚れていたのか 
いろいろなものにまみれていてしかも弱々しかった
どこをどう触ればいいのかわからないほど

いつからいたのだろう
朝になれば誰か見つけて助けてくれるだろうか
朝までもつだろうか

箱の中にはタオルと牛乳が入っていた
でもそれはきっと捨てたのとは違う人が入れてくれたもの
タオルはとっくにドロドロでグチャグチャ
牛乳は子猫用だったとしても まだ自力ではとうてい飲めそうになかった

暖かくくるんで連れて帰った

どうにか保温はした
けれど子猫のミルクも哺乳器も手に入らない
なんとか代用品をあげてみた
必死
目も見えていない小さな三匹が一生懸命小さな声を上げる

一匹だけ特に小さくてミルクの飲みの悪いコがいた
皆 蚤にたかられて その後お腹から様々に虫が出てくるのだけれど
まさかなと思うものもポトリポトリと落ちてきた

あと数時間で病院が開く 連れていく支度をし
ぼんちゃんの保護主さんにSOSの電話をした
2ヶ月くらいまでうちで育ててワクチンを済ませたら
里親さんを探してもらえることになった
そこには里親さんを待ちわびるコたちが他にもたくさんいるのに

百数十グラムの体から出てきたのは蛆虫だった
捨てられるまではどうしていたのだろう

蚤も蛆も退治して
ミルクとあれこれをそろえて
ただただミルクをたんと飲んで元気になってくれることを祈った

ちゃんと見えているのか聞こえているのかも危うい三匹
それでもヨチヨチとハイハイをするようになり
おまけみたいな耳やしっぽがだんだん姿を成してゆき
手足が毛に包まれ肉球の形ができ爪が隠れるようになり

数時間おきの授乳で夫は疲弊しきっていたけれど
かわいくてかわいくてたまらない様子だった

やがて離乳食になり
一番弱っていたコ エマは食べるのが遅くてしかも少ないので
すっかり元気になった他の二匹の後にゆっくりと
待っている間とお片づけの間のヨチヨチお散歩が大好きだったね
ある時 置いてあったKちゃんのお皿に向かって行き
一生懸命大人のカリカリを食べ始めた
一番のチビが一番乗りだった
ちっちゃな歯が生えてきていたね
Kちゃんのご飯は我が家で二番目においしいカリカリなんだよ

ご飯の手間がかからなくなり
寒い季節が近づいていた

朝起きてケージの覆いをめくると大興奮でピャーっ
ちっちゃな手でつかまって よいちょ よいちょ と登ってきて
出口が開くのを待っている
そして出してもらう前に自分で飛び降りてヨチヨチ
ご飯で戻されると不満で鳴いていた
そんな愛おしい時間はあまりにも短かった

あれこれ

実は両親ともに他界しました。
一番辛い時期はたぶん過ぎて、今はもう元の生活に戻りつつあります。
覚悟はできているはずだったのですが、予想外のいろいろな気持ちに襲われました。

あれこれ長々と心情を吐露したブログを書いてはみたものの、消してしまいました。

兄弟も親戚もまだいるのに、一人置いてきぼりみたいな気になって
「みなしごになっちゃったよ」
と猫たちにぼやいたり。
「僕がいるよ」と夫。
そう。夫と猫たちがいてくれて本当によかった。
そっとしておいてくれた友人も。

フラリと会いに行ったり、夜遅く帰っても起きてきてくれて、あるいは起きて待っていてくれて
ちょっとおしゃべりしてから眠ったり。
もうそんなことできないんだと思うと寂しい。
いろいろと心残りがあって苦しかったけど、今はただ寂しいです。
やっと少し落ち着いて自分の気持ちを言葉にしてみようと思いました。

これを機に仕事も辞めました。
嫌で嫌で仕方なくて、あのままでは自分が完全にダメになりそうでした。
なかなかお年頃なもので、正社員でないにせよ、
次の仕事が見つかるかどうかは不安でいっぱいでした。
少なくとも自分と猫たちの食い扶持くらいは自分で稼ぎたいし。
夫にはさんざん心配させておきながら、「辞める!」と決めて退職願を書いたら
すごく楽になりました。
やりかけの仕事も引き継ぎも最後まで頑張れたし。
今後もときどき仕事を依頼してくれることにもなりました。
「ケッ!誰が行くか!」と当時は思っていました f(^_^;
仕事は仕事だし、ちゃんと収入にもなるし、折角声をかけてくれるのですから
今は頑張ろうと思っています。
ありがたいことに新しい仕事にもありつけて、ようやく慣れてきたところです。



猫たちは順調(?)に増えています。
保護活動をしている団体も個人も皆さん手いっぱい。
単なる一般家庭の我が家も限界です。

猫を捨てないで下さい。
片隅でひっそり生きている猫たちを温かく見守ってやっていただけませんか?
「我が一国一城の庭を侵すずうずうしい奴」「日がな一日気楽に寝てる奴」に
見えるかもしれませんが、決して楽な暮らしなどしていません。
少しでも生き延びられる所、居心地のいい場所を探しているだけなんです。
私たちと同じように一生懸命必死に生きている命なんです。

どうか全ての生き物たちに神様のご加護がありますように。

捨てられないもの

あんちゃんの寝ていた場所に落ちていたヒゲ。
先っちょは細くて柔らかいのに、根元はツンツンで固い。
すごいレア!と思って大事に保存。
夫と2人でホクホク気分。
あんちゃんにはメロメロな私達。

それから、爪研ぎした後に落ちていた爪。
そして切った爪。
初めて見て嬉しくて。

それから歯。
あんちゃんには牙以外の歯がほとんどありませんでした。
「このコはどうして歯がないの?」と初めてのお医者さんには聞かれてしまいました。
歯石がひどくて、あごやら歯茎やらの状態も悪そうでした。
このお医者さんは歯石の除去に消極的だったのでしばらくそのままになってしまいました。
かなり深刻な状態になり、Kちゃんと一緒に今のお医者さんで相談しました。
そして手術になり、抜歯もしました。
受け取った歯はあまりにちっぽけで小さくて涙が出ちゃいました。
小さい頃の栄養状態が悪かったのだろうということと
実はもっと年がいっているのではないかということでした。
「Sちゃんが人間の言葉を話せたら、何時間かけても言い尽くせないほどの話が出てくるんだろうね」
と涙目の私にお医者さんは言ってくれました。

つぶよの歯も一本だけあります。
歯が抜け変わってからのコだけでなく、乳歯のコたちも我が家にやってきましたが、
そろそろ生えかわるなと楽しみにしていても、気がつくともうなくなっているということばかり。
ある日ご飯の後、お皿の横につぶよの歯を見つけてときめいたのは言うまでもありません。

実はその他に、かさぶたも集めていました。
あんちゃんをなでているとゴリゴリボツボツ。
よくみるとかさぶたになっていて、毛繕いのときに体毛ごと苗のように落ちているのです。
家で暮らすようになり、ノミの駆除をしたらかさぶたはなくなりました。

どれもあんちゃんの苦労して生きてきた証だと思うととても捨てようなどとは思えず。
「とっておけばいつか、あんちゃんのクローンが作れるかもよ」なんて夫と話していました。

けれどこの宝物、見た目がかなりまずいのです。
他の人に見られたらなんと思われるやら。

ということで集めるのはやめました。
ヒゲは色も長さも固さもいろいろなのが落ちているので今でもときめきます。
これは誰のかなんて当てっこすることもあります。

ブラッシングした後の毛をそれぞれで丸めて並べて飾ったりもしました。
猫じゃらし並に猫たちのいいおもちゃで、あっという間に・・・。
箱に入れてあったぼんちゃんとあんちゃんのだけは今でも残してあります。

フミフミ

ぼんちゃんは よくフミフミをする
単に本能とか習性とかなのだろうけど
お母さんのこと思い出しているのかな
お母さんの記憶なんてあるのかな
と思って見ているといじらしくなってしまう



ぼんちゃんには兄弟がいた
そのコを含めて何匹かで保護されてきたらしい
お母さんはいなかった



兄弟には先にお家ができた
ぼんちゃんがたった一匹で取り残されてしまったように見えて
兄弟の里親さんのことを どこか恨めしく思ってしまうときがあった
理不尽だとわかっている
恨む相手は他にいるのにね



我が家はみんな 他人の集まり
決して平坦ではない道をそれぞれ歩いてきて
ここで肩を寄せ合って暮らしている
それでいいと思うのだけれど
違う幸せの形を守ってあげられなかった
時にそう思う


今も寒空の下 食べるものも頼るものもなく
ひとりぼっちで生きているコたちがいる
苦しくても辛くても
いじめられても傷つけられても



道を渡る猫たちに
そして道を渡るすべての生き物たちに
神様のご加護がありますように

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