ねこのつれづれ

猫と暮らす日々の雑感

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還らぬもの 1

子猫を拾った
真夜中 小さな小さな箱に入ったさらにもっと小さな三匹
何で濡れていたのか 何で汚れていたのか 
いろいろなものにまみれていてしかも弱々しかった
どこをどう触ればいいのかわからないほど

いつからいたのだろう
朝になれば誰か見つけて助けてくれるだろうか
朝までもつだろうか

箱の中にはタオルと牛乳が入っていた
でもそれはきっと捨てたのとは違う人が入れてくれたもの
タオルはとっくにドロドロでグチャグチャ
牛乳は子猫用だったとしても まだ自力ではとうてい飲めそうになかった

暖かくくるんで連れて帰った

どうにか保温はした
けれど子猫のミルクも哺乳器も手に入らない
なんとか代用品をあげてみた
必死
目も見えていない小さな三匹が一生懸命小さな声を上げる

一匹だけ特に小さくてミルクの飲みの悪いコがいた
皆 蚤にたかられて その後お腹から様々に虫が出てくるのだけれど
まさかなと思うものもポトリポトリと落ちてきた

あと数時間で病院が開く 連れていく支度をし
ぼんちゃんの保護主さんにSOSの電話をした
2ヶ月くらいまでうちで育ててワクチンを済ませたら
里親さんを探してもらえることになった
そこには里親さんを待ちわびるコたちが他にもたくさんいるのに

百数十グラムの体から出てきたのは蛆虫だった
捨てられるまではどうしていたのだろう

蚤も蛆も退治して
ミルクとあれこれをそろえて
ただただミルクをたんと飲んで元気になってくれることを祈った

ちゃんと見えているのか聞こえているのかも危うい三匹
それでもヨチヨチとハイハイをするようになり
おまけみたいな耳やしっぽがだんだん姿を成してゆき
手足が毛に包まれ肉球の形ができ爪が隠れるようになり

数時間おきの授乳で夫は疲弊しきっていたけれど
かわいくてかわいくてたまらない様子だった

やがて離乳食になり
一番弱っていたコ エマは食べるのが遅くてしかも少ないので
すっかり元気になった他の二匹の後にゆっくりと
待っている間とお片づけの間のヨチヨチお散歩が大好きだったね
ある時 置いてあったKちゃんのお皿に向かって行き
一生懸命大人のカリカリを食べ始めた
一番のチビが一番乗りだった
ちっちゃな歯が生えてきていたね
Kちゃんのご飯は我が家で二番目においしいカリカリなんだよ

ご飯の手間がかからなくなり
寒い季節が近づいていた

朝起きてケージの覆いをめくると大興奮でピャーっ
ちっちゃな手でつかまって よいちょ よいちょ と登ってきて
出口が開くのを待っている
そして出してもらう前に自分で飛び降りてヨチヨチ
ご飯で戻されると不満で鳴いていた
そんな愛おしい時間はあまりにも短かった
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