ねこのつれづれ

猫と暮らす日々の雑感

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運命の・・・

「猫は7匹まで大丈夫」
これはMちゃんの保護主さんが言っていたこと。
まだMちゃんがウチに来る前のことです。
こちらでは、猫の保護を始めるまで7匹飼っていたそうです。
はるかにもっと大所帯の今は、
猫の神様みたいなお兄さんが毎日休む間もなく、
せっせと愛情いっぱいのお世話をなさっています。
“休む間もなく”はちっとも比喩じゃなくて、すっごく忙しそうです。
言葉少ないお兄さんのその愛情は猫にしっかり伝わっていて、
猫達もお兄さんが大好きです。
傍で見ていて猫の「大好き!」が伝わってきます。

ある日のこと。
いつものように猫達に会いに行きました。
春生まれの子猫の陰にひっそりと、
さらに小さいコが温めてもらっていました。
6匹目を保護したばかりです。
なぜ捨て猫が後を断たないのでしょう。
とても冬を越せそうにない小ささです。
そのコは、食べたそうにしながらも、
私達の手の届かないところでご飯をほんの少し食べると、
遠くに行ってしまいました。
このコは、保護されることを望んでいないのだな
そのときはそう思って帰りました。
悩まずに済んだので、どこかホッとする気持ちがありました。

それから数日。
小さいコの姿がありません。
小さくてかわいかったので、誰かに保護されたのかと思っていると、
他の子猫が自分のご飯に手をつける前にどこかへ行き、
小さいコを連れてきました。
ご飯だよと呼んできたようです。
元気がなくてあまりご飯を食べませんでした。
私達からは離れて、猫達のそばにいます。
警戒しているというよりは、そっとしておいてほしいといった感じでした。
他のコ達もなんだかこのコを気遣っているようでした。
少しすると、また食べたそうにします。
ですが、ホントにわずかばかり食べて、静かにどこかへ行ってしまいました。

また数日後。
やはり、小さいコの姿はありません。
どこで寒さをしのいでいるのでしょう。
そっとあちらこちらの陰を探しました。
いました。
隠れ家を暴かれて、そのコは怯えて逃げてしまいました。
悪いことをしたと思い、他のコ達のところに戻ると、
小さいコがこちらをうかがっています。
ご飯が欲しいようです。
でもあまり食べません。
そっと夫が抱き上げると、おとなしく抱っこされています。
温かいようです。
全然逃げようとしません。
気づいてはいたのですが、ガリガリで体に力が入りません。
後ろ足のつき方が不自然で、呼吸も苦しそうです。
他のコたちが見守る中、連れて帰りました。
本当は、他のコたちも連れて帰りたい。
暖かいお家の柔らかいマットの上で、誰にも邪魔者扱いされずに、
のびのびゴロゴロするささやかな幸せをあげたい。
しんどい状態のコを先にしていると、
いつまでたっても頑張って自分で生きているコ達に手が回らない。

今回はちゃんと、いつも診てもらっている病院に連れて行きました。
単に基本的な検診のつもりでしたが、お医者さんは一目見て顔を曇らせました。
横隔膜ヘルニアでした。
私達が最初に見かけたときは、もう車にひかれた後だったようです。
体内で横隔膜が破れて内蔵が飛び出している、と説明を受けました。
「こんな状態でよくご飯が食べられたなぁ。
 このコは生きたかったんだね。
 呼吸ですらも苦しかったはずだよ」
とお医者さんは言っていました。
その日のうちに手術・入院となりました。

他の猫たちにはわかっていたのですね。
このコが一人静かに、痛みや恐怖に耐え、
傷が癒えるのをただひたすら待っていたことを。
ご飯も満足に食べられない状態で。

前足の爪が1本、根元からありませんでした。
車にひかれた時に折れてしまったのでしょうか。
そして、若年性のくる病でもありました。
生後間もない頃の生育環境がだいぶ悪かったようです。
体重は1.2kg。
歯が生え変わっているので、生後6ヵ月くらい。
どの臓器がどこに飛び出しているかにもよるし、
小さいので手術中に様態が急変する可能性があることを
覚悟しておいてほしい、と言われました。

手術の前後に丁寧な説明をされました。
お医者さんは以前から、
私達の経済的負担や猫の世話が増えることを心配してくれていました。
この先も保護する猫の全てを家猫にすることはできないし、
今回は特に費用がかかってしまうことも。
それでもこのコを助けてほしい気持ちは変わりませんでした。
このお医者さんなら、手を尽くしてくれるという信頼もありました。

病院に猫を預けて帰宅すると、
ちびっこが入っていたケージがポツンと見えました。
あのコが帰ってくるまでそのままにしておこうと思いました。
もしダメだったら、ケージを片付けて、
あのコのお弔いをすることになってしまうのか。
まだたった1日しか一緒にいられなかったのに。
猫を保護するならば、そういう時があることも覚悟しなければならないのか、
とボンヤリ考えていました。

幸いにも手術は無事終わりました。
肝臓と胃が胸郭に入り込んで肺と心臓を圧迫していたそうです。
面会にも行きましたが、電話で様態をお尋ねすると、
病院の皆さんは忙しくてもいつも丁寧に答えてくれました。

そして手厚い看護を受け、1日延びたものの、退院して帰ってきました。
抜糸までは安静に、そして次は、栄養をしっかり摂って、
ひなたぼっこをして、くる病を治していかなければなりません。

ケージに主が帰ってきました。
大変な手術をした後なのに本人はいたって明るく元気です。
食欲も旺盛で、苦しくなくなったので、心置きなくモリモリ食べています。
コソコソ隠れることもなくなって、
本来のこのコは子猫らしい元気なコだったことがわかりました。

家に猫が7匹。
猫を飼っている人にでも、ちょっと顔をしかめられます。
そうでない人からは早速、チクリチクリと嫌味攻撃が始まり・・・。
親切ぶった、正論ぶった、あの余計なお世話は、
どうしたらやめてもらえるのでしょう。

予言めいていた7匹目は、
ウチに来て危うく1日でいなくなってしまうかと思われましたが、
なんとか7匹との暮らしが始まりました。

よくして下さった病院の皆さんと優しくしてくれた子猫達に感謝致します。
ありがとうございました。
同じ時に入院していた猫さん達も元気になってお家に帰れますように。
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